2014年6月の記事一覧
2013年12月、南スーダンに「クーデター」とされる激しい内乱が起こり、一時は政権転覆も現実味を帯びる事態となりました。
2月以降、首都周辺の状況はやや落ち着きを取り戻しつつありますが、戦闘は南スーダンの北部地方(スーダンに近い側)で集中して繰り返され、病院や教会に逃げ込んだ人を襲うという残虐行為が報道され、世界の人々に、国の中で一部の人間が同じ国民である他方を大量殺害したルワンダを想起させました。
それでもどうにか5月にノルウェイのオスロで当事者間の会合が開催され、ようやく和平合意が締結されました。今後はその実施過程が注目されます。
この内乱は、国家として再統合の入り口にあった南スーダンという国を、あわや分裂の危機に追い込みました。
いま南スーダンの一部で戦闘が続いていますが、それを止めて、生活をたて直そうとする力が有効に働かないことは、たいへん歯がゆく思われます。
5月10日(土)、横浜市立平楽中学校が実施している国際理解教育の一環で、アフガニスタン事業担当の加藤がアフガニスタンをテーマにしたワークショップを行い、インターンの私も同行しました。
私たちが担当したのは3年生の31人のクラスで、明るく活発な雰囲気。簡単に自己紹介やアフガニスタンの概要を説明した後、早速グループに分かれてあるトランプゲームをしてもらいました。これは大富豪をシンプルにしたようなゲームなのですが、ある仕掛けがあります(その仕掛けの詳細はここでは伏せておきますね)。その仕掛けによって、異なる文化や価値観を持った人々と出会った時に生じる衝突や摩擦を疑似体験してもらうのです。実際ゲーム中にはグループ内で混乱が起きたり、もめそうになったりと多民族社会での困難を少しでも実感してもらえたのではと思います。